田園地帯の火葬場から老夫婦の白骨化した焼死体が発見された。警察は「介護の末の心中」と結論付ける。 半年後、取材のために訪れた1人の雑誌記者が事件の闇に踏み込んでしまう──限界集落、虐待、認知症、老老介護……。 白日に晒すでなく、闇に葬るでなく、この国の現在を月が照らすように優しく映す、ウチヤマユージのリアル×フィクション第2弾。
10年あまり同人誌の分野で漫画を描き続け、それらの作品をまとめた単行本『夏の十字架』(小池書院)を数年前に刊行。 昨年イブニングにて『月光』を連載し単行本として刊行。 シンプルな絵柄で描かれるテーマは独特で、読むほどに病み付きになること必至。