【新人賞】「第41回イブニング新人賞」最終審査結果発表!【特別審査員長・皆川亮二先生】
18/11/27
【第41回イブニング新人賞】
最終審査結果発表
特別審査員長・皆川亮二
『ARMS』『スプリガン』『ADAMAS』
雑誌の色にとらわれていないというか、様々なタイプの作品があって楽しく講評できました。新人に求めるものはただ一つだけ。「恐れずに自分をさらけ出してほしい」です。ありきたりなことをありきたりに描いても楽しくないじゃないですか。派手に散るくらいの失敗を重ねて自分のスタイルにたどり着けるといいですね。
イブニング編集部
先日、第41回イブニング新人賞の最終審査が行われ、準大賞2本(うち1本は皆川亮二特別賞も同時受賞)、優秀賞3本、奨励賞1本の計6作品の受賞が決まりました。大きく形を変えるイブニング新人賞“the challenge”、その最後を飾るに相応しい才能が集まりました。受賞者の皆さんは、更なる飛躍を目指して頑張ってください。おめでとうございました!
受賞おめでとうございました。
皆さまのこれからのご活躍を期待しております!
【準大賞】
賞金30万円+マンガ制作応援賞品1点
【皆川亮二特別賞】
賞金5万円
長谷川周大(24歳)『僕はアナタに殴られたい』34ページ
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受賞者コメント
拙い作品ですが、全力で叫ぶように描きました。皆川先生、応援いただいた皆様に感謝します。
皆川亮二氏講評
今回の作品の中で一番パワーで圧倒されました! 大コマだらけで荒々しい絵だけど、それがいい味になっています。魂が詰まっている作品。特に後半の盛り上がりは僕も見習いたいくらいです!! 今の熱さを失わずに頑張ってください。
『僕はアナタに殴られたい』を読む
【準大賞】
賞金30万円+マンガ制作応援賞品1点
天音ナツシロ(36歳)『オープス~迷宮検疫局の日常~』38ページ
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受賞者コメント
今回このような立派な賞をいただけるとは思っておりませんでした。大変嬉しく思います。皆川先生、編集部の皆様。本当にありがとうございました。これから更に精進し、楽しい作品を作っていきたいと思います。
皆川亮二氏講評
テンポが一本調子で頭に入りにくいなど、気になるところはあるが、今回の作品の中では絵もネタも構成も突き抜けていてプロレベルでした。このネタで連載もできるのではないでしょうか。ダンジョンが無限に広がっていっちゃう世界観、続きが気になるところです。
『オープス~迷宮検疫局の日常~』を読む
【優秀賞】
賞金15万円+マンガ制作応援賞品1点
暗森透(24歳)『夜明けの唄』38ページ
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受賞者コメント
賞を貰えて嬉しいです。これからの励みにして頑張ります。ありがとうございます。
皆川亮二氏講評
絵にとても魅力がありました。なぜ二人は冒険しているのか、なぜ仲が良いのか、なぜ明るい世界を目指しているのか。もう少し二人のバックボーンがわかるように描いて欲しかったです。彼女たちや世界の背景がないと、女の子が山登りをしただけになってしまう。オチももう一捻りあるとさらにグッドだと思います。
『夜明けの唄』を読む
【優秀賞】
賞金15万円+マンガ制作応援賞品1点
古部亮(26歳)『狩猟のユメカ』68ページ
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受賞者コメント
賞に選んで頂きありがとうございます。この作品のために猟銃の所持許可と狩猟の免許を取得した甲斐がありました! さらに面白い作品を目指して頑張ります。
皆川亮二氏講評
主人公が結局どんな考え方をしている人なのかを、もう少し噛み砕いてあげるとよかったです。一番気になったのは世界観の説明不足。ここがどういう世界なのか、謎解きをしてあげた方が読者には優しかったかもですね。背景は写真取り込みだけじゃなくて自分で描いてみるとイマジネーションがより広がっていくと思います。
『狩猟のユメカ』を読む
【優秀賞】
賞金15万円+マンガ制作応援賞品1点
平川紗帆(28歳)『ラグドゥネーム』33ページ
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受賞者コメント
下手でも必死に描こうと取り組んだ作品です。選んでくださった皆川亮二先生、編集部の皆様、そして担当編集様、ありがとうございました。
皆川亮二氏講評
二人の女の子とダメ男のキャラが抜群に良かったです。女の子二人の会話の中にある細かい演出がいいから物語に入りやすかったですね。ダメ男の手紙も文体に雰囲気があってなんだかニクい。起承転結でいうところの“転”がないのが少しだけ残念でした。
『ラグドゥネーム』を読む
【奨励賞】
賞金5万円+マンガ制作応援賞品1点
zaki(27歳)『おたまとしーちゃん』32ページ
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受賞者コメント
この度は数ある作品の中から選んで頂きありがとうございます。もっと面白い漫画を描けるように頑張っていきたいと思います。
皆川亮二氏講評
しっかりまとめていて読みやすかったです。ただ、お静さんはなぜお玉ちゃんと一緒に住んでいるのかなど二人の関係性が描かれていなかったので、どちらにも感情移入ができなかったです。お静さんが何にどのように復讐したいのかなど動機にこだわると、読後のすっきり感が増すと思います。
『おたまとしーちゃん』を読む
イブニング新人賞“the challenge”は今回にて終了です。沢山の才能との出会いをありがとうございました!
そして! 全く新しいイブニング新人賞が始まる!! 12月11日(火)発売の「イブニング」1号にて詳細の大発表&応募を開始します! お楽しみに!
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